赤十字って何?
民間の団体です
世界的な組織です
ボランティアの団体です
財源を支えているのは国民です
人の命と尊厳を守る事を目的とした団体です
赤十字の歴史
赤十字を性格に理解するには、まず、その歴史を知る事が重要になります。
赤十字は、今を去ること約130年前、1人のスイス人青年が遭遇した戦争の
惨状から始まりました。
1)赤十字が生まれるきっかけとなった出来事
1859年6月24日イタリア北部のロンパルディア平原を中心に行われたソルフェリーノの戦いは
イタリア統一戦争中で最も悲惨なものでした。サルディニア・フランス連合軍対オーストリア軍
両軍合わせて32万人の兵士が衝突し、この日一日で4万人の死傷者が出たといわれています。
2)人間は皆兄弟!
この時、戦場に近いカステリオーネという町の人々は「人間は皆兄弟!」を合言葉に、どちらの
兵士も区別せず、献身的に負傷兵の手当てにあたっておりました。
激戦の翌日、この町を通りかかったスイス人の青年実業家アンリー・デュナンは、我を忘れて
この町の人々の働きに手助けしました。
3)戦場の悲惨な体験が一冊の本に
1862年11月ジュネーブに帰ったデュナンは、負傷兵の悲惨な状況と救護の不足という問題を、
なんとか解決できないものかと考え、その主張を「ソルフェリーノの思い出」という本にまとめ、
出版しました。
4)各国の反響
この本で、デュナンは重要な2つの提案を行っていますが、それはヨーロッパ各国の元首や政府、
王室などに大きな反響を巻き起こしました。
5)二つの案
デュナンがこの本の中で行った2つの提案とは「民間救護組織」「国際的な約束」
6)提案の実現に向けて
1863年2月デュナンの提案に賛同した4人のスイス人は彼を含めて独自に委員会(通称、五人
委員会、正式には、負傷軍人救護国際常置委員会)を設け、彼の提案の実現に向け、
取り組みを始めました。1875年赤十字国際委員会に改称。
この五人委員会が後に赤十字国際委員会と名称を変えることになります。
7)1863年五人委員会の努力によって各国に赤十字社ができる
8)1864年8月最初の国際的な取り決め
ジュネーブ条約が締結され、ここにデュナンの2つ目の提案が実現されました






その頃日本では
佐野常民、パリ万博を視察し、赤十字の存在を知る(1867年)
愛社設立(1877年) 日本政府がジュネーブ条約加盟(1886年)
博愛社が赤十字国際委員会から承認され1887年日本赤十字社に改称
9)戦争犠牲者保護の範囲拡大
10)海上にも応用 1899年
11)1929年捕虜に対する保護
12)1949年文民に対する保護
13)1977年6月紛争の変化に対応
その誕生以来、今日までの赤十字の歩みを見るとき、そこには人道の実現への人々の
弛まない努力の歴史を見て取ることができます。


そして7つの基本原則です
人道 公平 中立 独立 奉仕 単一 世界性
以上 (日本赤十字社 生涯学習より)