赤十字ボランティアの意味
「ボランティア」、語源を遡れば、志願や意思を意味する言葉でした。
日本語に訳せば「自発的な意思に基づき、何かに貢献する」ということになるでしょう。
ところで、「奉仕」という言葉に対しては減私奉公のような暗いイメージがつきまとい
上下関係が含まれているような解釈をする人もありました。
しかしながら、現在ではこれら2つの言葉を区別して使うことはあまり意味のない
ことになりつつあるようです
共に生きる
ボランティア活動の重大な意味の一つとして「共に生きる社会の実現をめざす」
ということをあげることができるでしょう。「我、人と共に在り」それは赤十字誕生の
原点に通じるものです。
奉仕は責任
私たちは社会の中でお互いに支えあって生きています。ボランティア活動の出発点は、
社会によって生かされている私たち自身が他を生かす力になろうと決心する事にあります。
それは社会一員としての責務であり、無条件の献身を意味します。
人道の日常化
「どんな時でも人の命とその尊厳を第一に考える」赤十字の人道の原則は、どんな立場の
人も認めざるを得ない人類普遍の価値基準です。この理想を身近な活動を通じて具体化
すること、つまり、人の苦痛の軽滅に努めることが赤十字ボランティアの使命です。
自発性と無償性
ボランティアの本質であり生命です。これを外してはボランティアが歪められ、人間愛によ
る活動が成り立たなくなるでしょう。
ボランティア活動の効用
ボランティアはただひたすら誰かのために自分を役立てるということに止まるものではあり
ません。ボランティアはそれを行う人の上に有形無形の恵みをもたらします。
人間愛のネットワーク
誰かのために役にたちたいというひとたちの人間愛の心の輪ができます。この人脈、ネット
ワークのメリットは計り知れないものがあるでしょう。
身につくものがある
日常生活では味わえない体験の積み重ねが、様々に役立つ知識や技術を身につけさせます。
良い人間関係を作る術にも長けるようになるでしょう。
学びがある
多くの学びがあり、さらに学びを広め深めようとする気持ちが芽生え自己啓発への努力が
生まれます。ボランティア活動こそ生涯学習へのきっかけともなるでしょう。
内面が豊かに
さまざまな体験が、喜びや苦しみが、自分の内面を磨き、人間性を豊かなものにしてくれ、
ひいては価値ある人生を歩むことができるでしょう。
以上(日本赤十字・・生涯学習より)